トップ > コース紹介 > ストラテジックSCM > コースの位置づけ

サプライチェーン戦略スクールについて

講師代表のメッセージ

Kouji Tanabe

 長年SCMの普及にかかわり、国際比較の研究を通して感じていることは、我が国は個々の現場力や精度や質は海外に比べて勝っているのに、トータルとしてSCMやその成果としての収益性では遅れをとっている、これはなぜだろうか、という疑問でした。これについて産業界の方々と議論を重ねてまいりました。

 このSSS(サプライチェーン戦略スクール)は、こういった議論を踏まえて、この現状を打ち破る解として、企画されたものです。

 くしくも、昨年の大震災ではサプライチェーンの脆弱性が露呈されました。これを機に産業界はもとより、関係官庁や機関投資家からもSCMへの関心が高まっています。


 このストラテジックSCMコースは、今後の日本の国際競争力を高めるためのSCM改革を担う志士と言うべき人材を育成することを目指して、下記のようなことをカリキュラムのねらいとしています。


  • 他国にはない我が国の強みを活かしたSCMはどうあるべきかを追求する。
  • グローバルなSCMの状況に対応するため、今一度、科学的なSCMをブラッシュ・アップして臨む。
  • 部門や組織、企業の「壁」を越えた連携とイノベーションをチェンジマネジメントによって実現する。
  • このようなSCM改革に、戦略的に経営者を引き込む、そのためにはどのようにすればよいかを研究する。

 平成26年2月に第8期が修了し、回を追って充実しているSSSストラテジックSCMコースにぜひ受講をお勧めします。ご自身のキャリアアップは無論のこと、コースに登場する講師とともに、従来なかった、これから必要とされるSCMの形を一緒につくって行こうではありませんか。

東京工業大学大学院社会理工学研究科教授 圓川隆夫

このような方に受講をお勧めします

 極めて戦略的であり、かつ経営的な重要性をもつSCMの構築や改革は、経営的な視点、言い換えれば総合的、鳥瞰的な視点をもって、全社的な立場から推進されなければなりません。そのためには経営トップの積極的理解と優れたプロジェクトリーダーの存在が不可欠です。また、情報システムのリーダーがSCMについて理解し、システム構築がされることも重要な要素です。
 このような観点から、この講座は経営幹部や、特に経営企画部門のスタッフの方々と共に、全社的な情報システムの企画・構築に当たられる方々にも受講していただきたいと考えています。
 また、すでに企業等において、サプライチェーンに関する業務の経験を持ち、解決すべき課題や問題意識を持っている経営者や中堅幹部社員の方々、システム部門の方々に参加いただいて、専門的な知識の習得と実務に即した能力を身につけていただきたいと考えています。


過去の受講者の所属部門(一部)

・外資系メディカルメーカーSCM部門
・電機メーカー生産管理部
・ゼネコン国際プロジェクトチーム
・食品業SCM推進グループ
・商事会社物流企画部
・商社系ロジスティクス企業
・コンサル会社事業開発コンサルティング部門
・物流ソフトウェアベンダー開発部
・化学メーカー戦略サプライチェーン部
・流通業SCM本部
・国際物流業経営企画部門


受講生の感想

  • ●「SCMを志す仲間 メーカー、物流業、コンサルタント、など、さまざまな職種の方と、多様な問題意識をぶつけ合うことができた。」物流業ネットワークデザイナー
  • ●「全体のプロセスを見て問題を認識することが、解決策を生み出し、企業の成功へ導くスタート地点だということを、グループ課題演習での議論を通して学びました。」外資系製造業SCMマネージャー
  • ●「SCMに関心を持つ講師、グループメンバー、クラスメンバーと交流でき、コース終了後も繋がるきっかけを作れたことは最大の収穫です。」メディカル企業SCM部門
  • ●「ORの考え方など、文系の自分にはなじみのなかった分野を知ることができ、積極的に習得したい考え方が見つかった。」(コンサルティング会社SCMコンサルタント)