研究科の理念と教育目標

急速に国際化している世界経済の中で,近年の我が国の世界競争力ランキングは,技術力や開発力に関してはトップレベルであると評価されている一方で,経済の持続的発展に不可欠であるイノベーション創出サイクルに関わる技術経営力や知的財産マネジメント力が相対的に弱く,総合ランキングの順位を著しく下げています。

このような現状から抜けだし,日本経済の国際的な競争力を強化していくためには,技術経営(MOT)に卓越した人材を社会に数多く輩出していくことが必要とされています。

日本においてもMOTを学習できる環境は増えていますが,その多くは,MOT先進国であるアメリカ流の教育プログラムに準じて行われています。しかしながら,日本とアメリカでは社会環境・文化・制度等が大きく異なるため,日本の風土に根ざしたMOT教育プログラムを確立することが必要となります。

東京工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科が目指す教育の理念は,アメリカ流MOTの優れた部分を導入する一方で,今日までの我が国「ものづくり」の強みや日本独自の企業文化・マーケット文化に根ざした「和魂洋才」とも言うべき日本型MOTの教育を通じて,世界に通用するMOT人材を育成していくことです。

また,本学の他研究科の全面的な協力を得て,学生が関心を持っている分野について他研究科の研究室に副専門分野として所属することもでき,MOTを学びながら実際に最先端の技術を体感し,ビジネスへのヒントを模索していくことが可能です。

各分野で最先端をいく研究が行われ,新しい技術に触れる機会にめぐまれている東京工業大学だからこそ,このような理念に基づくMOT教育が実現できると確信しています。

  • 研究科の目的
    技術を創造し、知的資産として事業化・社会化するイノベーション創出サイクルのマネジメントに秀でた実践的人材と研究者を育成する。
  • 専門職学位課程の使命
    グローバルな視野と高い倫理観を持ち、イノベーション創出のリーダーとして活躍できる能力を持つ人材の育成。
  • 博士後期課程の教育目標
    将来のMOT教育・研究を担い、MOTをリードする人材の育成。
  • 専門職学位課程の教育目標
    「技術経営戦略」、「知財マネジメント」、「事業創出」、「情報技術戦略」、「ファイナンス」の5つのマネジメントスキルと、「リーダーシップ」を持つ人材の育成。

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