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カリキュラム概要

コース担当教員 ご挨拶

「サイバーセキュリティ経営戦略コースの開講にあたって」


 サイバーセキュリティ経営の浸透は世界に共通する重要課題であり、我が国においても喫緊の課題として認識されています。しかし、企業・組織でサイバーセキュリティ経営を主導できる人材は大幅に不足しているのが現状です。このサイバーセキュリティ経営戦略コースでエッセンスを集中的に学ぶことで、皆様の人材価値を是非高めていただきたいと期待しています。


東京工業大学 技術経営専門職学位課程 准教授 笹原 和俊



このような方に受講をお勧めします

〇サイバーセキュリティ経営の導入・促進に取り組む(取り組みたい)経営企画部門等の方
〇CISOまたはその補佐役(戦略マネジメント層)の即戦力を目指す方
〇情報システム/セキュリティ部門の一担当者から、企業・組織のサイバーセキュリティ経営を担う戦略的人材へのステップアップを目指す方
〇事業部門の事業経営/事業戦略に、サイバーセキュリティ経営の手法を取り入れたい方
〇その他、サイバーセキュリティ経営のエッセンスを体系的に学びたい方 等


コースの目的と特徴

コースの目的

 本格的なグローバルネットワーク社会の到来に伴い、サイバーセキュリティに関連するリスク・危機管理の実践が企業・組織の持続性と価値向上に重要な意味を持ち、経営判断や戦略構築に大きな影響を及ぼし始めています。この情勢を受けて、本コースではサイバーセキュリティ経営及びその戦略立案に求められる知識・能力を備え、企業・組織を先導する人材の育成を目的とします。

コースの特徴

・充実の講師陣:我が国をリードする産官学の実務経験豊富な外部講師陣が講義を担当
・サイバーセキュリティ経営のエッセンスを体系的にカバーする希少なカリキュラム
・座学だけでなく、受講生同士による議論やワークショップによって理解を深める実践的な講義スタイル
・演習形式の講義も行うことで、「何を」だけでなく「どうやって」まで学べる機会を提供


受講生の評価と受講実績

【受講生の評価】 5段階、2022実績

◆授業の総合的な満足度 平均4.6
◆業務への役立度 平均4.8
◆受講者の声
・当初期待していた通り、体系立ててサイバーセキュリティについて学習することができました。
・経営者目線、現場目線とは違ったリスクへの関心・判断を学べた。
・講義の中で、講師の先生のご苦労された点等も垣間みれ、貴重なお話を沢山聞くことができ、現在の仕事はもちろん、今後のキャリアの方向性を考えるうえで大変参考になりました。
・サイバーセキュリティはIT部門だけの問題ではなく、経営課題であり、経営層がリーダーシップを発揮して、スピーディーに意思決定していく必要があることを学んだ。

【参加者の所属先の例】

大手電機メーカー、情報通信、金融、防衛省、コンサルタント、研究機関、ITベンチャー、等


スケジュール

2023〜2024年 木曜19〜21時開催 Zoomによるオンライン講義形式

※一部調整中、変更の可能性があります

日程 科目 担当/所属・役職等
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11/13

(月)

受講ガイダンス、グループ課題説明 古俣
東京工業大学 環境・社会理工学院
三笠
株式会社NTTデータ経営研究所 
1 11/16 サイバーセキュリティ経営の導入・目指すべきアウトカム 〜国の政策意図などから全体感を掴む〜 三角育生
東海大学情報通信学部長 教授
2 11/30 サイバーセキュリティを通じた企業価値向上のポイント 〜企業価値を毀損しない取組から企業価値を高める取組への転換〜 梶浦敏範
日本サイバーセキュリティ・イノベーション委員会代表理事
3 12/7 経営層と戦略マネジメント層の望ましい関わり 外村慶
PwC Japan合同会社, Chief Security and Trust Officer, Chief Data Officer
4 12/14 企業のDX戦略から学ぶサイバーセキュリティ戦略の着眼点 〜企業・組織が一体となって取り組むために〜 三谷慶一郎
株式会社NTTデータ経営研究所 執行役員 エグゼクティブ・コンサルタント
5 12/21 サイバーセキュリティにおけるリスクマネジメントのポイント 〜企業・組織が一体となって取り組むリスクマネジメントの重要ポイントをサイバーセキュリティにどのように活かすべきか〜 野口和彦
NPO法人リスク共生社会推進センター理事長
6 1/11 サイバーセキュリティの関連法令 〜事業経営に本当に活きる法的知識の学び方〜 蔦大輔
森・濱田松本法律事務所 弁護士
7 1/18 ワークショップ1:WannaCry事件に基づくディスカッション 村山厚
株式会社日立製作所情報セキュリティリスク統括本部情報セキュリティ戦略企画本部長
- 1/25 グループ課題中間発表 コース担当教員・コースコーディネータ
8 2/1 国際政治はサイバー攻撃能力をどう変えたか 〜Private Sector Offensive Actor (PSOA)の発展〜 小宮山功一朗
JPCERT/CC 国際部部長
9 2/8 サプライチェーンのセキュリティと経済安全保障 〜事業経営・戦略に及ぼす大きなインパクト〜 石原修
株式会社日立製作所セキュリティ事業統括本部セキュリティインキュベーション推進本部長
10 2/15 サイバーセキュリティ経営におけるコミュニケーションの重要性 〜コーポレートリスクとして考えるサイバーセキュリティ対応の組織と人〜 鎌田敬介
金融ISAC専務理事、株式会社Armoris取締役専務
11 2/22 ワークショップ2:日本年金機構の事件に基づくディスカッション 三角育生
東海大学情報通信学部長 教授
12 2/29 机上演習:事業経営の観点から、サイバーセキュリティリスクの特定と対応戦略をシミュレーションしてみよう! 大野博堂
株式会社NTTデータ経営研究所パートナー金融政策コンサルティングユニット長
13

3/9

(土)

特別講義 調整中
14 グループ課題最終発表 コース担当教員・コースコーディネータ

コーディネーター紹介
三笠 武則(みかさ たけのり)
株式会社NTTデータ経営研究所 エグゼクティブスペシャリスト
研究員/コンサルタントとして、35年間一貫して安全・セキュリティ分野のプロジェクトに従事。物理的セキュリティ/保安対策、サイバーセキュリティ/秘密保護、IoT製品の安全/セキュリティなどの分野で豊富な調査研究実績を有する。営業秘密保護推進研究会事務局長、空港保安の将来像研究会事務局を務める。



小野 浩司 (おの こうじ)
ALSOK
商品サービス戦略部情報セキュリティサービス推進室長

警備サービス分野、サイバーセキュリティ分野における新商品・新規事業の企画に従事してきた他、某省に出向し、法改正に係るシステム刷新プロジェクトのプロジェクト管理にも携わってきた。
2020年8月〜浜松支社長を経て、2023年4月1日〜商品サービス戦略部情報セキュリティサービス推進室長として、お客様向け情報セキュリティサービスの企画責任者を務めている。

 
 

社会人受講生の学習環境

学習形態

働きながら学ぶ社会人にとって参加のしやすいZoomを用いたオンライン講義形式を予定しています。講義による学習だけでなく、気付きを引き出し、学びを深める、ディスカッションやグループ課題の取組・発表などを含む学習形態です。

グループ課題
4名前後のグループで課題に取り組んでいただきます。サイバーセキュリティ経営戦略に関する課題の理解と望ましい対応の提言に取り組み、グループ発表でその成果を発表していただきます。発表内容については担当教員やコースコーディネーターがレビューを行い、発表後に受講生を交えた意見交換を実施します。
GMSS(グループ学習支援システム)
CUMOTではICTを活用したグループ学習支援システム(GMSS:Group Memory Support System)を導入しています。インターネットを通してWeb上で意見交換が出来、時間や場所が異なってもグループ内で自由に意見の交換ができます。発言の際に「新しい意見」「融合意見」など発言者が付記でき、これによって議論が可視化され、限られた時間での議論の深化につながります。
田町キャンパス
JR山手線・京浜東北線田町駅より徒歩1分、都営三田線・浅草線三田駅より徒歩5分に立地する田町キャンパスで開催します。

実施体制

主 催 : 東京工業大学社会人アカデミー
事業主体 : 環境・社会理工学院(技術経営専門職学位課程)

修了認定 : 修了者には社会人アカデミー長名の「修了証書」を交付いたします。評価については、出席状況を含め、コースごとに行います。