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コーススケジュール

コース担当教員のメッセージ

仙石 慎太郎
東京工業大学 環境・社会理工学院 技術経営専門職学位課程 教授


企業がグローバル競争の中で勝ち抜くためには、保有している知的財産や技術標準化の機会を最大限に活用することが必須であり、そのマネジメントは重要な経営課題となっています。戦略的な知的財産マネジメントを修得するためには、その多様な側面について、理論と実践の両面から学ぶ必要があります。この知的財産戦略コースはそのようなニーズに応えるべく、多分野の有識者を講師陣に迎え、知的財産戦略の学習と交流の場を提供します。


スケジュール(2024年度)

開催は、水曜日の夜19時〜21時を予定しています。

対面形式(田町キャンパス)とオンライン形式(Zoom)の併用を予定しています。

全講義、オンライン配信もしますので、地方の方も受講可能です。

月日 時間 学習テーマ 担当
5/25
(土)
14:00〜17:40 - 受講ガイダンス 鮫島 正洋
古俣 升雄
1 知的財産戦略セオリとその適用限界 鮫島 正洋
5/29 19:00-21:00 2 産学連携の場面における知財マネジメント論 仙石 慎太郎
6/5 19:00-21:00 3 次世代知財マネジメントに関するいくつかの論点 妹尾 堅一郎
6/12 19:00-21:00 4 知財ガバナンスとMOT 荒木 充
6/19 19:00-21:00 5 デザイン経営と知財マネジメント 土生 哲也
6/26 19:00-21:00 6 知識戦略と知財戦略〜ベンチャー企業、ディープテックにおける知財戦略〜 丸 幸弘
7/3 19:00-21:00 7 標準化交渉の現場から 前田 亨
7/10 19:00-21:00 8 生成AI開発競争における無形資産の価値と知財専門家のキャリア 堂田 丈明
7/17 19:00-21:00 - グループ研究計画発表 鮫島 正洋
7/24 19:00-21:00 9 これからの知財部の在り方と知財人材のスキル 川名 弘志
7/31 19:00-21:00 10 知財とファイナンスの交錯 小林 誠
8/31
(土)
13:30〜18:00 11 経済安全保障と事業戦略の変遷 鮫島 正洋
12 グループ課題 最終成果発表会、講評 鮫島 正洋

各テーマの学習目標(過去の例)

学習テーマ
担当講師
学習目標
知的財産戦略の理論とその適用限界
鮫島 正洋
知財とMOTとの関係性に関するセオリ(知財経営論、必須特許ポートフォリオ論等)について述べ、近年、知財権を保有している日本企業が事業競争で勝てない原因である「技術のコモディティ化」を知財戦略の適用限界として定義し、事業ステージ毎に研究開発及び事業の進め方について論及する。
産学連携の場面における知財マネジメント論
仙石 慎太郎 
「新結合」による生産要素の動員はイノベーションの原義であり、昨今ではオープン・イノベーションの実践などにおいて、組織内外との連携の在り方が模索されている。本講義では、知的生産活動と創出される知的財産のマネジメントの観点から、先端技術の研究開発コンソーシアム事例をいくつか紹介し、イノベーションの実現に向けた学際・国際・産学連携の意義と効用について議論 する。
標準化交渉の現場から
前田 亨
独占権である特許権、万人が利用し公益的な側面もある標準規格技術、および標準規格技術に付与される特許権《標準必須特許(以下、SEP)》の関係について、これらを取り巻く現状や論点を解説するとともに、今後日本および企業がどのような方策をとるべきなのか理解する。
知財とファイナンスの交錯
小林 誠
・企業経営において重要な経営資源である知的財産が、M&A・アライアンスや組織再編において会計・税務上どのように評価され経営上のインパクトはどのようになるかを理解する。
・また、M&A・アライアンスの際に対象会社の保有する知財の状況をチェックすることは重要であり、知財デューデリジェンスおよび価値評価において実務上どのような点に留意する必要があるかを理解する。
・さらに、知財とファイナンスが絡む領域として、グローバルでの知財マネジメント、移転価格税制(税源浸食と利益移転(BEPS)行動計画)、近時の知財トピックとして改訂CGC(コーポレートガバナンス・コード)への対応等についても、その論点と考え方を理解する。